大野市小中学校再編検討委員会の報告書案概要

 福井県大野市の小中学校再編計画見直しに向けた検討委員会は2月8日夜、結とぴあで第7回会合を開き、市教委に提出する報告書案をまとめた。児童・生徒数の減少などによる将来的な再編も視野に第一段階として、現在の5中学校を2024年度をめどに2校に、10小学校を26年度をめどに7校に、それぞれ統合する。小学、中学とも校舎の新築は行わず、既存施設を活用する。近く報告書の提出を受ける市教委は年度内に再編計画案を作成する。

 第6回までの意見を基に検討委事務局(市教委)と委員長、副委員長が作成した報告書案をたたき台に、この日報告書案をまとめた。会合は過去最多となる39人が傍聴した。

 中学校は開成と上庄を、陽明と尚徳と和泉をそれぞれ統合して2校にする。中部縦貫自動車道大野―和泉間の22年度開通を見据え、準備期間を経て24年度を統合目標とした。統合後の学級数を考慮し開成と陽明の現校舎を活用する。

 小学校は複式学級の解消に向け、阪谷と富田、小山と有終南をそれぞれ統合。和泉については児童の通学時の負担を考慮し統合は行わず、計7校にする。準備期間を十分設けるため、中学校再編から時間を置いて26年度を目標に実現を目指す。統合後の2校は、現在の富田と有終南の校舎を活用する。

 報告書はおおむね10年間の方向性とし、第2段階の再編については、今後も継続的に検討することなどを書き添えた。校名、校歌については、変更するか否かを今後検討する。

 今後、委員と事務局の間で修正を行い報告書を作成、市教委に提出する。市教委は来年度から保護者や地域住民らに再編計画案の説明を始める意向。

 同検討委の松木健一委員長(福井大学理事・副学長)は「時代が変わり、学校の在り方自体が大きく変わってきている。再編についても今までの常識だけでなく、時代を見て考えていくことが大切」と話した。

 現再編計画は、17年1月に策定。23年度に中学校5校を1校に、26年度に小学校10校を2校に再編、校舎を新築する予定だったが市民に議論が起こり、18年8月に市教委は計画見直しを決定していた。