福井県の冬の風景。雪がひどい年もある

僕は福井生まれ福井育ち、今も福井に住んでいる22歳大学生です。福井で生まれ育ち生活していると、福井の文化や価値観が当たり前になっていきます。例えば、方言。県外の人にとって福井弁はどこかおかしいようで、先日、県外の人にメッセージで「ごめんの~」と送信したところ、「誤字しているよ笑」と返事が来ました。「ごめんの~」は方言なのに…。他にも、県外の人につっこまれて初めて「これは当たり前じゃないんだ!」と気づくことがたくさんあります。
都会生まれ都会育ちの僕の友人は、福井に来て地元とのギャップを痛感していました。例えば1人1台車を持っていること。初めて僕の実家に来た時、車が5台も停まっていることに驚いていました。さらに、5台分の車を駐車できる土地の広さにも衝撃を受けていました。都会では一家に2~3台、また駐車場がある家は少なく、近隣の駐車場を借りている家庭が多いそうです。1人1台の車を持っていて、その全てを駐車できる土地の広さから、福井の人は皆お金持ちだと勘違いしていました。このように、福井に来て衝撃を受ける学生は多く、福井への賞賛や不満をよく耳にします。今回は周りの大学生からよく耳にする、地元と福井のギャップをご紹介します。

■福井の気候

まず1番最初に思いつくのが、福井の気候です。福井の冬はとても寒く、雪が降ります。福井に22年も住んでいる僕からしても寒いのなら、県外の方からすると、さらに寒いのでしょう。冬がとても寒いのなら夏は涼しいのか?と言われたらそんなことはありません。暑いです。8月にもなると毎日気温35℃超えることは当たり前です。しかも降水量が多いのでジメジメ暑いという現象が起こります。そのため、大学では湿度が高く蒸し暑い中で講義を受けるという不快な時間を過ごすことになり、結構しんどいです。(あんまり暑いと冷房がつきますが…。) さらに福井の気候は夏と冬がとても長く、春と秋があっという間に過ぎ去ってしまうというのが最大の特徴です。ですので、春服秋服を着るタイミングが少ないです。夏に買っておいて着るのを楽しみにしていた秋服を1、2回しか着ないなんてことはよくあります。服の買い物には注意が必要ですね…。

■福井の学生はイオンではなく…

県外出身の学生からよく驚かれる(バカにされる)ことと言えば、イオンモールが無いことです。そう、福井県にはイオンが無いのです。ずっと福井に住んでいた僕は大学生になるまでイオンの存在すら知りませんでした。県外の方からすればイオンが無いなんて考えられないのではないでしょうか?「イオンが無いならどこでショッピングしているの?」と少し心配に思う方もいると思います。でもご安心を。福井には「エルパ」というイオンにも匹敵するショッピングモールがあるのです!ですので、福井の人々はちょっと買い物をしたい時や遊びに行きたい時は、イオンではなくエルパへ行きます。休日は駐車場がほぼ埋まっており、店内は人で賑わっています。県外の学生からはイオンが無いことをイジられることが多々あります。県外出身の皆さん、福井の人にイオンが無いことをバカにしたら空気が若干ピリつくので控えましょう。

■福井の学生の遠出

福井の学生はショッピングのために休日を使って遠出をする時が多々あります。目的地はだいたい石川です。車で約2時間くらいなので距離的にも丁度良く、福井の学生はよく訪れています。金沢駅の前には「金沢フォーラス」というファッションビルがあり、福井に売ってないようなブランドの服がたくさん揃っています。フォーラスの後は、金沢駅前からバスに乗って「香林坊」という街へ行きショッピングするというのはお決まりのパターンです。福井の学生はなぜ金沢に頻繁に行くのでしょうか?それはおそらく、福井では感じることができない“都会感”を感じられるからです。オシャレな街並みや有名ブランドの店が揃っている金沢にいると、自分がグレードアップした気分になります。福井の学生からすると、金沢は東京くらい都会に感じるのかもしれませんね…。

■福井の交通事情

「車がないと不便」ということをよく耳にします。福井は電車やバスで行ける場所に限りがあります。本数も少ないので時間に縛られることも。ですので、ちょっとお出かけしたい時(スーパーや郵便局など)は片道20分ほど歩くそうです。特にスーパーの帰りなんかは重たい荷物を持っているのでとてもしんどいらしく、雨や雪が降っていると最悪だそうです。また、福井で遊ぶところ(エルパやボーリング場など)は大学からまあまあ離れているので、行く時はだいたい車を使います。福井でのキャンパスライフは車があったほうが充実できます。福井での進学を考えている皆さん、ぜひ親御さんにご相談してみてはいかがでしょうか。

■福井での飲み会

車がないと不便ということは、居酒屋も車がないと行きにくいことが多いです。居酒屋へは公共交通機関ではなく、車で行くことが多々あります。ですので、送り迎え要員が最低1人必要になり、全員が揃ってお酒を飲むということは少ないです。飲めない人はノリについていけず、飲んでいる人は気を使うなんてことは多々あります。全員飲むとなると、お金を払ってタクシーで帰るか代行を使うか、宿泊施設に泊まるしかありません。もちろんお金がないのでなんとしてでも利用しませんが…。「福井駅前の居酒屋だと公共交通機関で行きやすいのではないか?」と思われる方もいるかと思います。その通りです。電車やバスを使って居酒屋に集合することはできます。しかし、終電が23時頃なので解散が早くなります。朝方まで飲むならお金を払って寝泊まりするか車が必要なのです。「back number」の歌の歌詞に「時間は24時20分まで」とありますが、これに共感できる福井県民は一人としていないのではと思われます。

■やっぱり福井が好き

それでも僕はこんな福井が大好きです。周りの県外出身の方も福井に来てよかったと言っているのをよく耳にします。このコラムでは福井の不便なところを多めに書きました。確かに福井は不便だなと思うことがあります。しかし、その不便さが醸し出す田舎感が逆に良かったりもするのです。福井は自然豊かで落ち着くところです。もしこのコラムを読んで気になった方は、福井への進学を考えてみてはいかがでしょうか?

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【ゆるパブコラム】福井の若者や学生、公務員、起業家、経営者、研究者などがゆるくつながり活動する一般社団法人ゆるパブリック(略称:ゆるパブ、2015年福井に設立)が、さまざまな視点から福井のまちの「パブリック」に迫ります。ゆるパブメンバーを中心に執筆中。

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