地元の名水をくみ取る岡保まちづくり委員会のメンバー=1月23日、福井県福井市次郎丸町(同委員会提供)

 地元の名水で地酒造りに取り組む福井県福井市岡保地区の「岡保まちづくり委員会」は1月23日、地区内の湧水池「岡の泉」で仕込み水をくみ上げた。同池では、福井新聞社と福井銀行、レディーフォーによるクラウドファンディング(CF)サービス「ミラカナ」で募った資金を基に昨年12月、土砂などを取り除く浚渫(しゅんせつ)作業を実施。ひときわきれいになった池からたっぷりと名水が運び出された。

 同委員会の酒造り部会は2010年から、同市次郎丸町に湧く朝倉氏ゆかりの名水をまちづくりに生かそうと、地酒造りを行っている。

 近年の豪雨によって池に土砂が流れ込み、湧水が出にくくなっていたことから昨年、CFで資金を募り、泉の環境保全活動を本格化させた。12月下旬、2日間かけて土砂などを取り除く浚渫作業を行った。

 1月23日は浚渫作業後、初の地酒造りとなった。同部会の8人がひしゃくですくっておけに注ぎ、仕込み水に使う約1トンをタンクに運んだ。同部会の吉田優一郎さん(69)は「池の水の量が増えたと思う。保全や景観づくりに努めたい」と話していた。

 醸造は同市大和田町の舟木酒造が行う。地区産のいちほまれ1200キロと県産酵母を使い、4合瓶約1500本分の純米吟醸酒「岡の泉」を生産する予定。3月上旬に初搾り。「岡保の地酒を楽しむ会」の会員に年2回配っている。