恒例の豆まきが中止になり、袋に入った豆を受け取る参拝者=2月2日、福井県福井市花月1丁目の西山光照寺

 今年の節分となった2月2日、福井県内の寺社の多くは新型コロナウイルス感染拡大防止のため例年のような盛大な豆まきを行わず、参拝者が静かに厄よけを願う様子が見られた。

 福井大仏で知られる福井市花月1丁目の西山光照寺は、鬼やお多福などの面を付けた人が周辺を練り歩く伝統行事「お多福神行列」や年男、年女による「福豆まき」を取りやめた。祈祷(きとう)の待ち時間の「密」を避けるため事前申し込みを促し、参拝者にお札や袋に入った豆を手渡した。

 同寺の関係者によると、当日受け付けを含めた祈祷はほぼ前年並みだったが、事前申し込みは3~4倍になったという。「コロナ禍だからこそ無病息災を願い、厄払いを望む気持ちは変わらない」と話した。

 息子の厄よけに訪れた福井市の60代女性は「毎年来ているが、例年とは全く違う光景。でも、密にならずよかった」と安心した様子だった。

 節分が、例年より1日早まり2日になったのは1897年以来124年ぶり。今年からしばらくは4年ごとに2月2日となるという。