杉本達治知事(右)に運転開始から40年を超える高浜原発1、2号機の再稼働同意を報告する野瀬豊町長=2月2日、福井県庁

 福井県高浜町の野瀬豊町長は2月2日、杉本達治知事と県庁で面談し、運転開始から40年を超える関西電力高浜原発1、2号機の再稼働に対する同意を報告、「一つの要素として(知事の)判断をお願いしたい」と求めた。県の判断が今後の焦点となる中、杉本知事は「立地町の考えとして受け止める」と応じる一方、同意の是非や判断時期については言及しなかった。

 野瀬町長は「町民の理解や町議会の意思、事業者や国への要請に対する回答を私なりに確認した」と同意を報告。杉本知事は県の現状として「関電の業務改善への指導、県民・国民への丁寧な説明、地元振興、使用済み核燃料中間貯蔵施設の県外立地に前面に立って取り組むよう国に求めている」と伝えた。

 面談後、杉本知事は記者団の取材に対し、関電が中間貯蔵施設の県外候補地を提示することが議論の前提という認識を改めて示し、回答がない現時点では「議論の入り口に立っていない」と強調。昨年中に候補地を示すと約束した関電と県民との間の「信頼関係の問題」とも述べ、現状のままでは16日開会の2月県議会で議会側に議論を促す考えはないとした。

 中間貯蔵施設の問題について、野瀬町長は記者団に「県民の安心、県益につながる部分で、それぞれの立ち位置や視座によって判断要素は変わる。私は私、知事は知事であり、これから熟慮され判断されると思う」と知事の意向に理解を示した。

 東京電力福島第1原発事故後に「原則40年、最長で延長20年」のルールができて以降、関電美浜原発3号機と日本原電東海第2原発(茨城県)を含め計4基が、国から40年超運転の認可を受けた。関電は高浜1、2号機を早ければ3月と5月に再稼働する工程を示している。

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