福井県美浜町沖で捕獲されたヒョウモンダコ=福井県坂井市の越前松島水族館

 ヒョウ柄に変色するのが特徴で猛毒を持つタコ「ヒョウモンダコ」が福井県美浜町沖で捕獲され、同県坂井市の越前松島水族館で展示されている。同水族館によると、暖かい海に生息するため、冬の日本海で見つかるのは珍しいという。

 ヒョウモンダコは唾液に強力な毒がある。刺激を受けると体は、青い輪や線の模様のある明るい黄色に変化する。ヒョウ柄のように見えるのが特徴。

 同水族館によると、房総半島以南や小笠原諸島、南西諸島の沿岸サンゴ礁域など、太平洋側の暖かい海に多く生息する。日本海側で、しかも水温が低い冬の季節に見つかるのは珍しいという。暖かい時期に海流に乗って移動した可能性が高いが、日本海で繁殖したことも考えられるという。

 捕獲された個体は体長7センチほどの成体で、10センチ前後ある通常個体に比べると小さい。雌雄は不明。1月21日に美浜町の若狭湾で、水深約30メートルに仕掛けられていたタコ漁のタコつぼの中から地元の漁師が見つけた。

 展示の水槽では普段、縮こまっているものの時折、元気よく動き回っている。飼育員の笹井清二さん(49)は「冬の日本海で発見されるのは大変珍しい。こんなタコが福井の海にいることを知ってもらいたい」と話し、「毒があるので、もし海で見つけても、触らずそっとしておいてほしい」と呼び掛けた。