故宇野重吉さんや福井への思いを語った真野響子さん=1月31日、福井県福井市のフェニックス・プラザ

 福井新聞・女性の集い「ささら」の2020年度第4回サロンは1月31日、福井県福井市のフェニックス・プラザで開かれた。女優の真野響子さんが「私の福井探訪」と題し講演した。「人生の師であり演劇の父」と慕う劇団民藝創設者で福井市出身の名優、故宇野重吉さんの思い出や、工芸や歴史など福井への熱い思いを語った。

 「皆さんは当たり前だと思っているかもしれないが、福井には素晴らしいところがたくさんある」と真野さん。デビュー間もない1976年に訪れた武生市(現越前市)でもらった菜切り包丁と果物ナイフを「いい物だから、今でも使っている。ナイフは海外に行く際にも料理の役に立っている」と話した。

 地域の工芸をはじめ、白山平泉寺(勝山市)や織田信長ゆかりの劔神社(越前町)といった歴史、水仙の花など縦横に語り「次は(若狭町の)県年縞博物館に行ってみたい」と笑顔を見せた。

 前日に、福井市内にある宇野さんの「演劇碑」などを訪ねたという。「宇野先生は演劇を志す人のよりどころになる。福井のどこかに、先生を身近に感じられるような場所を作ってほしい」と語った。

 講演に先立ち、福井市のフルート奏者、三屋風さんとサックス奏者、片山奈々愛さんのユニット「miel(ミエル)」によるオープニングコンサートがあった。