デビュー20周年を記念しリリースした竹島宏さんのアルバム「Stories」のブックレット盤ジャケット

 今年7月にデビュー20周年を迎える福井市出身の歌手、竹島宏さんは、1月27日にメモリアルアルバム「Stories(ストーリーズ)」をリリースした。いろんなジャンルの曲に挑戦し、歌唱力、表現力を高め「やっと、自分の歌が歌えるようになってきた」と振り返る。「20年の足跡が表れた」と表現する今の「声」で収録したアルバムに込めた思いを聞いた。

 アルバムは、作詞家の松井五郎さん、作曲家の都志見隆さんプロデュースで、「Stories~Ivy(アイビー)」と「Stories~Bougainvillea(ブーゲンビリア)」の2枚を同時にリリース。各14曲を収録している。恋や生死、人生と、一生の機微をテーマにしたコンセプトアルバムで、書き下ろし曲9作品を含んでいる。

 松井さん、都志見さんはポップスのヒット曲を数多く手掛けてきた“ゴールデンコンビ”で、竹島さんとは日本作曲家協会音楽祭2020でロングヒット賞を受賞した「月枕」(17年リリース)以降の縁。竹島さんが得意としてきた切ないバラードだけでなく、キャッチーな歌詞とメロディーで仕上げた歌謡曲などの多様な作品で、竹島さんの新しい魅力を引き出してきた。

 都志見さんが「3人そろったユニット活動」と称するほど息が合い、アルバム収録曲はそれぞれの思いが呼応した。曲ごとにカラーも異なり、竹島さんは「メリハリをつける課題があった。曲ごとに(僕の中で)主人公を切り替え、空気を入れ替えレコーディングに臨んだ」と話す。

 昨年からライブやイベントの延期、中止が続き、竹島さんは「ファンと同じ空間で同じ時間を共有できないのは相当つらかった」と話す。ファンとの交流にもアイデアを求められた1年、配信ライブやSNSでの発信など、新たな活動に取り組んだ。

 7月には、20周年記念のコンサートを福井市のフェニックス・プラザで開く。さらに10年先に向け、「もう一つ上のステージを目指し、歌をしっかり磨き、掘り下げていきたい」と決意を新たにしている。

⇒【D刊】福井新聞に連載中「拝啓福井の皆さま竹島宏です」

 「Ivy」は「月枕」をはじめ、〝踊らされちゃう歌謡曲〟の「恋町カウンター」など、「Bougainvillea」は、「夢の振り子」「噂のふたり」などを収録し、各3300円(税込み)。2枚のセットとブックレットつき限定盤は6600円(同)。

 竹島さんは2002年に「いいもんだいいもんだ」でデビュー。福井新聞の連載「拝啓 福井の皆さま」で、日々の活動の裏側をつづっている。