大雪による北陸道などの大規模立ち往生を踏まえ、今後の対応を説明する国土交通省近畿地方整備局の植田雅俊道路部長(前列左から2人目)ら=1月25日、福井県福井市の国交省福井河川国道事務所

 福井県嶺北地方を中心とした今月の大雪で、北陸自動車道や国道8号で立ち往生や渋滞が相次いだことを受け、国、中日本高速道路、福井県などでつくる福井県冬期道路情報連絡室は1月25日、検証結果と再発防止に向けた対応を公表した。交通や降雪の状況に応じて、北陸道と国道8号をちゅうちょなく同時に通行止めにすることなどを盛り込んだ。

 今回の大雪では、9日から10日にかけて、北陸道で最大約1600台の立ち往生が発生。国道8号でも車両のスタックが続出したことなどにより、激しい渋滞が起きた。

 検証では7日以降、断続的に国道8号で渋滞が発生し北陸道の予防的な通行止めをためらったことや、事前に両道路を通行止めにすることもあり得るとしていたが、具体的運用の検討が不十分だったと説明。通行止めにした北陸道から国道8号への車両の流入を招いたとした。長期化した原因は、車両を救助する除雪機械の不足などを挙げた。

 検証を踏まえ、移動の自粛や広域迂回(うかい)を呼び掛けた上で、両道路を同時に通行止めにする対応を明記。実施した場合は開放の優先順位などを調整する。

 また、国土交通省による「大雪に関する緊急発表」が発表された場合は、路面状況などを踏まえて速やかに予防的・計画的通行止めを実施するとした。

 福井県内への車両の流入を防ぐための対応として、都道府県単位などにこだわらず、広範囲で通行止めを行うとした。ただ、北陸道・国道8号同時の場合を含め、通行止めを実施する判断基準や範囲などは示されず、今後連絡室でタイムライン(防災行動計画)を作成するなどして運用していくとした。

 中日本高速道路が状況を正確に把握できず、県への詳細な報告が遅れたことに対する改善策としては、通行止めから3時間を経過しても自力走行できない車両を動かせない場合、迅速に県や自衛隊などに支援を要請する。また、立ち往生車両の確認を専任で行う人員の配置も盛り込んだ。

 国交省近畿地方整備局の植田雅俊道路部長は「二度と起こさないというつもりでこの提案を取りまとめた。今後は(対策の)具体化も早急に進めていきたい」とした。

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