裸足になって川沿いに寝そべりアーシング体験する参加者=2019年6月、福井県池田町

宇野いく子さん(右)と山野草の天ぷらなどを味わう参加者=2019年6月、福井県池田町

 素足や素手で大地に触れリラックス効果を得る「アーシング」を広めようと、福井県池田町の宇野いく子さん(55)が宿泊体験ツアーの準備を進めている。娘を亡くした悲しみをアーシングで癒やしたという宇野さんは「ストレスを抱える人たちにアーシングの魅力を知ってもらいたい」と話し、ツアーの準備費用を福井新聞社と福井銀行、レディーフォーによるクラウドファンディング(CF)サービス「ミラカナ」で募っている。

 アーシングは外国で生まれた健康法。地面や石、川の水などに素足や素手で直接触れることで、自然から癒やしを得られるという。

 宇野さんは2014年、当時大学2年生で県外に住んでいた娘を亡くした。心を閉ざして生活する中、知人にアーシングを紹介されて初体験。町内の観光名所「かずら橋」の下の渓流沿いではだしになり、石の上で寝そべってみたところ「自分の中にある悲しみ、もやもやした気持ちが落ち着き心を解放できた」(宇野さん)とアーシングの効果を実感したという。

 多くの人にアーシングの魅力を知ってほしいと19年春、「いやしの里いけだ」を設立して日帰り体験ツアーの提供を始めた。参加者はかずら橋下の渓流沿いを散策した後、素足になって川に入ったり、石や砂、木などに触れたりしてゆったりと過ごす。終了後は町内の宇野さん宅で、山野草の天ぷらやおひたしなどを味わう。

 これまでに参加した人たちからは「空気がおいしくリラックスできた」「癒やされた。家族や友人も連れて来たい」などの感想が寄せられている。宿泊を要望する声も多いことから、CFを利用して宿泊ツアーを企画することにした。

 CFでの支援を1月31日まで募っており、目標額は100万円。宿泊先として使う宇野さん宅のトイレや風呂場を改修するほか、ホームページ制作費などに充てる。返礼品は金額に応じて、アーシングツアー体験や町ポストカードなどを用意している。

 宇野さんは「アーシングは苦しい心を解放する一つの手段。自然に触れ、自分も大きな自然の一員なんだということを思い出してほしい」と話している。

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