広島市で開かれた「旧陸軍被服支廠」をテーマにした講座=24日午後、広島市

 原爆被害を中心に語られることが多い「ヒロシマ」を多角的な視点から見つめ直そうと、有志団体が企画した連続講座の第1回が24日、広島市で開かれた。この日は被爆建物「旧陸軍被服支廠」の存廃議論がテーマとなり、被爆者の切明千枝子さん(91)は「加害と被害の両方を見てきた建物。残してこそ軍国主義の大きさが伝わる」と訴えた。

 被服支廠は市内最大級の被爆建物で、太平洋戦争の終わりまで軍服などを製造していた。オンラインで講演した切明さんは当時、軍服を縫う作業に多くの女性工員が従事していたことや、原爆投下後には臨時救護所となり、大勢の負傷者が亡くなったことを説明した。

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