雪のなか海の安全を呼び掛ける海上保安官

寒い日が続いておりますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?

一年で最も寒い日とされる1月20日の「大寒」。

福井県では氷点下の冷え込みとなり、文字通り“おおさむ”でした。

1月中頃には、福井県を含む北陸地方は大雪となり、福井市内では1メートル超の積雪を観測。高速道路での立ち往生や、学校が臨時休校となるなどの影響があり、様々なご対応にあたった関係の皆様、本当にお疲れさまでした。

また、そのような中でも、新型コロナウィルス関連のご対応に当たられている医療従事者の皆様には心より感謝申し上げます。

福井県の海の方はといいますと、岸壁などに係留されている船が積雪の重みによって浸水や転覆してしまうという雪害事故の発生を危惧していましたが、事故防止を呼び掛けてきた甲斐もあってか、幸い今シーズンはこれまで雪害事故“ゼロ”をキープしています。

福井の海で活動するみなさんの意識の高さあってこそです!ありがとうございます。

ですが、まだまだ厳しい冬は続くため、油断はできません。

実際に今回の大雪で他の地域では、保管していた船が雪の重みで沈んでしまう事故が多発しており、雪かきを行うため係留していた船に乗り移ろうとしたところ岸壁に積もった雪で足を滑らせて海に転落してしまったという事故なども起きています。

みなさん十分に注意して冬を乗り切りましょう。

また、厳しい冬の合間に訪れる暖かい日には、ここぞとばかりに多くのプレジャーボートが出港されています。

昨年、福井県内で発生した動力プレジャーボートによる海難事故は全部で28隻。このうち12隻はエンジントラブルによるもので、この数は過去5年間で最も多いものとなっています。

エンジントラブルの海難が増えた原因としては、コロナ禍で密になりにくいレジャーとして海に進出される方が増えたこと、それに、中古の船外機をフリマアプリなどで手軽に手に入れることができるようになってきたことなどが考えられます。

冬の強い風と高い波の日本海の上でのエントラは、ボートからの転落のリスクも高まり、海水温度もかなり低いため、時に命にかかわる問題です。

定期的な業者によるメンテナンスと出港する前に適切な点検を行うことで、海のエントラ事故は防止することができます。

これから春に向けて暖かい日が増えてくるようですが、十分に注意してくださいね。

寒い冬が明けるとともに、コロナ禍における暗雲も晴れることを切に祈ります。(敦賀海上保安部・うみまる)