福井県内インフルエンザ定点あたり発生数

 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、福井県内でインフルエンザの患者が記録的な少なさとなっている。2020年4月中旬以降、県内37の定点医療機関から報告があったインフル患者は同年11月の1人のみ。例年の1月は流行期まっただ中だが、今冬は報告ゼロが続いている。県は「新型コロナに対する感染予防策がインフルの少なさにつながっている」とみて、引き続きマスク着用や手洗い、せきエチケット、3密(密閉、密集、密接)の回避を呼び掛けている。

 県の感染症発生動向調査によると、20年のインフルエンザは第16週(4月13~19日)に2人報告され、第48週(11月23~29日)に1人報告されるまでゼロが続いた。その後も報告はなく、1月20日発表の21年第2週(11~17日)もゼロだった。

 県内では近年、10月上旬からインフルの患者が見られ、同中下旬には1定点医療機関当たりの患者数が1人を超える流行期に入る。例年は12月ごろに1定点当たり10人を超えて注意報を発令、1~3月に同30人を超え警報を出していた。

 昨冬は19年9月時点で患者が確認されて同12月25日に注意報が発令されたが、年明け以降は新型コロナへの警戒が強まるにつれて患者数が減少、警報発令には至らなかった。患者の報告数は20年1月13~19日がピークで955人、1定点当たり25・81人だった。

 県保健予防課によると、今冬のインフルの報告数の少なさは全国的な傾向。同課は「子どもたちにも感染予防策が浸透している。医療機関の負担を減らすためにも継続して徹底してほしい」としている。

関連記事