初実施となった大学入学共通テストを終え、ほっとした表情で会場を後にする受験生=1月17日午後6時5分ごろ、福井県福井市の福井大学文京キャンパス

 大学入試センター試験の後継となる初の大学入学共通テストは1月17日、全国で理科と数学が行われ第1日程を終えた。福井県内の3大学5会場では、コロナ禍の中で最初のヤマ場を越えた受験生たちが「休校中も頑張って良かった」「試験を受けられてほっとした」と安堵(あんど)の表情。国公立大や私立大の試験に向け、「体調に気を付けて全力を出したい」と気を引き締めた。

 雪がちらついた福井市の福井大学文京キャンパスは、初日に続き予定より30分早く開場。福井南の女子は「昨日は英語でミスしたけど切り替えた。好きな数学を頑張りたい」と意気込んだ。

 最初の理科1は、主に文系の受験生が基礎2科目に挑戦。生物基礎を受けた藤島の女子は、センター試験と比べ「求められる知識のレベルは上がっていない。ただ、グラフなど複数の情報を組み合わせて解かせる問題が多くて、考察する力が問われた」と分析した。

 数学1と2は昼休みを挟んで行われ、数学Ⅰ・Aは「一つの問題に複数の公式を使うのが苦労した」と福井工大福井の理系女子。数学Ⅱ・Bを受けた武生の理系男子は「問われた内容はセンター試験とあまり変わらず、落ち着いて解けた」と振り返った。

 最後の理科2は主に理系の受験生が挑んだ。羽水の男子は「物理は教科書の内容に沿った問題。化学は物質の性質を理解していれば対応できる」と手応えを口にした。

 2日間の試験を無事に終え、受験生は抱き合ったり声を掛け合ったりして互いをねぎらった。高校入試を受けた3年前も大雪に見舞われた鯖江の文系女子は「ちゃんと試験が実施されるか心配だった」という。コロナ禍による昨春の長期休校を振り返り「高3がもう1年間続くかもしれないと不安だった。でもその期間に復習ができたのが良かった。家族に支えられたから乗り切れた」と充実の表情。吹奏楽部の定期演奏会が中止となった武生東の女子は「残念だったけど、その分のエネルギーと時間を勉強に使えた。自律して勉強する習慣が付いたことは大学でも生きる」と笑顔を見せた。県外大を受験する羽水の理系女子は「一番気を付けたいのは体調。コロナに感染せずにやり切りたい」と誓った。

 第1日程の全国出願者のうち「数学Ⅰ」「数学Ⅰ・A」を受験したのは67・8%の36万2265人。理科の専門4科目は40・3%の21万5511人が受けた。

 県内の5会場では、試験時間の変更など大きなトラブルはなかった。福井大学の2会場は、計3人の追試験申請があった。

 一斉休校で学習遅れがある現役生が対象で、第1日程の追試験も兼ねる第2日程は30、31日。第2日程を欠席した受験生の特例追試験は2月13、14日にある。第1日程の平均点の中間発表は1月20日、得点調整の有無の発表は22日。入試に利用する大学・短大などは全国で計866校に上る。

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