雨が降る中、大学入学共通テストの試験会場に入る受験生=1月16日午前7時40分ごろ、福井県福井市の福井工大福井キャンパス

 今年初めて実施される大学入学共通テスト初日は1月16日、福井県内5会場で新型コロナウイルス感染予防対策を徹底し行われた。前身の大学入試センター試験に比べ思考力をより重視する問題傾向となるなど異例ずくめの第一関門に、マスク姿の受験生は気を奮い立たせて挑んだ。

 県内で最も受験者の多い福井市の福井大文京キャンパス。保護者の車で到着した羽水女子は「(大雪の影響で)混むと思って朝7時前に出た。スムーズに来られて良かった」とほっとした様子。始発電車で来たという北陸男子は「センター試験から(難易度の)変化は大きくないと思っているので、少し緊張はあるけど頑張りたい」と冷静に話した。

 福井大文京キャンパスでは新型コロナ感染予防対策として、注意事項などを説明する試験監督の前にアクリル板を設置。福井市の福井工大福井キャンパスでは全ての試験監督がマスクに加えてフェイスシールドを着用し、換気のため試験中もドアを開放した。鯖江の文系男子は「これからも受験は続く。感染が心配だったけれど、換気も十分で安心して受けられた」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 1教科目の地理歴史・公民は各会場で予定通り午前9時半に開始。世界史Bは条約文などの資料やグラフが多用され、「しっかり読み取って判断しないと、単なる知識だけでは正解できない問題が並んだ」(嶺北の高校教諭)。藤島の文系男子は「模試と似ていて焦ることはなかった」という一方で、別の生徒からは「読むのに疲れてくたくたで2科目目に向かう気力がそがれた」との声もあった。

 国語は「問題文の量は多くなかった」との感想が複数あったものの、福井工大福井の理系女子は「古文と漢文は難しかった」と苦労した様子だった。

 最後に外国語のリーディング(筆記)、英語のリスニングがあり、午後6時10分に初日の全日程を終えた。英語のリーディングは分量が多く難しかったとの声が聞かれ、「予想していた形式と違う問題があって戸惑った」(高志の文系女子)。リスニングについて武生の文系男子は、「1回だけで複数の質問の答えを聞き逃さないようにするのが大変だった」と話した。

 初の共通テストについて「きちんと勉強できていれば答えられる問題」。昨年のセンター試験を受けた医学部志望の越前市の男性(27)は初日の手応えを口にした。

 県内の5会場ではこの日、当日や前日の体調不良などのため計5人が追試験を申請した。

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