福井市の市街地で進む除雪作業=1月14日午後0時20分ごろ、福井県福井市大手2丁目

 福井県内での大雪のため臨時休校を1月15日まで延長した福井市の小中学校周辺では14日も歩道など各所に雪が残り、除雪が急ピッチで進められた。保護者に週末の除雪協力の依頼を検討する学校もある。一方、保護者からは休校が続くことや、休校の延長が前日になって発表されたことに戸惑いの声が聞かれた。

 今回の大雪では、嶺北9市町の小中学校で臨時休校の措置が取られ、多くの市町で延長された。このうち福井市では3連休後の12日が休校となり、12日に翌13日まで、13日には15日までの延長が決まった。

 市学校教育課などによると、各学校の玄関や駐車場、給食の搬入口などは業者や教職員によって13日までにおおむね一通りの除雪が終了している。ただ通学路の除雪は進まず、ある小学校の校長は「車のスタックが発生する道を子どもたちが歩いて通学するのは危ない」と話す。

 市の担当課は除雪が遅れている理由を「通学路の除雪も重要だが、生活に重要な最重点除雪路線などを優先せざるを得ない」と説明する。

 休校の延長が続いたことに、保護者の多くが困惑した。小学5年と中学1年の男の子がいる福井市の母親(46)は「状況を見極めているのだと思うが、仕事の段取りもあるので前日というのは困る」と漏らした。中学1年生の女の子の母親(48)は「休校中の追加の課題や予習復習の指示の連絡が学校から何もない。休校分の授業はどうなるのか」と不安を口にした。

 本年度は新型コロナウイルスの感染拡大で約2カ月の一斉休校があり、授業の進み具合も懸念されている。

 吉川雄二市教育長は「夏休みの短縮などで授業の進度は通常通りに戻っている。今回の休校では、それほど大きな影響はない」との認識を示す。ただ、ある小学校の校長は「大雪の前までは授業日数を確保できる見通しがあったが、今回の休校で行事の削減や授業の進め方を検討しなければならない」と話した。

 また、19日には県立高の推薦入試や私立6校の推薦入試、スポーツ・文化選抜などがある。ある中学校の校長は「今は入試に向けてものすごく大事な時期。受験を控える生徒には個別の対応をしているが、生徒は不安なはず」とこぼした。福井市教委は除雪の状況によっては一部の学校で18日の登下校の時間が変更になる可能性があるとしている。

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