作業へ向かう福井県敦賀土木事務所のロータリー除雪車=1月14日、福井県の勝山市役所前

 大雪の被害が続く福井県嶺北地方の自治体に、嶺南地方の町や県土木事務所から除雪車両の貸し出しや応援派遣、救援物資の提供が相次いでいる。市民生活の復旧に役立ててと、現地を訪ねた嶺南の職員らは予想以上の雪害に驚きながら「市職員も大変だと思うが市民のために頑張ってほしい」とエールを送っている。

 ▽水道施設の周辺を除雪

 県敦賀、小浜両土木事務所の除雪機械が、1月10日の坂井市を皮切りに福井市、あわら市、勝山市、鯖江市、越前町の嶺北5市1町に応援派遣されている。このうち勝山市では敦賀土木事務所の大型ロータリー除雪車1台が14日から稼働している。

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 勝山へは車両とともに、美浜町の建設会社のオペレーター2人も駆け付け、この日は上水道施設や農業集落排水施設周辺の除雪に従事した。いずれの施設も市民生活の維持に欠かせないだけに、市の担当者は「支援していただき、大変感謝している。(道路も含め)一刻も早く除雪を終わらせたい」と話した。上下水道施設に続き、別の場所での作業も予定している。

 勝山市にはこのほか、国土交通省が確保した除雪車やダンプカーも14日に派遣された。

 ▽カップラーメンやカイロも

 大野市には13日、美浜町から小型除雪機1台が貸し出されたほか、燃料の軽油100リットル、カップラーメン300個、カイロ300個などが、若狭町からは栄養ドリンク200本、サバの缶詰200個が届けられた。

 同市は原発事故時の県広域避難計画要綱で美浜町民の避難先に指定されている。その縁でこの日夕、町エネルギー政策課職員4人が車で市役所に運び込んだ。同課の片山真一郎課長は「中部縦貫自動車道の道路脇に積もった雪の壁もびっくりしたが、市内の住宅の屋根雪は想像以上」と話していた。

 若狭町は森下裕町長が市役所を訪れ、石山志保市長に手渡した。

 市は両町から届いた救援物資を除雪作業に当たる市職員らに提供するほか、一部は備蓄し、市民のボランティア活動時に利用する。石山市長は「支援に心が温まった。両町からの応援が職員の励みになる」と感謝していた。

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