関西電力大飯原発3号機(左)と4号機=2020年12月、福井県おおい町(福井新聞社ヘリから撮影)

 関西電力は1月15日、定期検査中の大飯原発4号機(福井県おおい町、加圧水型軽水炉、出力118万キロワット)の原子炉を起動させる。17日に発電・送電を開始し、2月中旬に原子力規制委員会の最終試験を受けて営業運転を再開する見通し。2020年11月3日から続く県内原発の「稼働ゼロ」は2カ月半で解消する。

 大飯4号機のフル稼働により電力供給力は数%増えるが、電力需給が逼迫(ひっぱく)している関電は「厳しい寒波が続けば全国的に需給が厳しくなることもあり、予断は許さない。引き続き安定供給に全力を尽くす」としている。

 関電から14日、福井県に入った連絡によると、2次系配管808カ所の肉厚を超音波で測定した結果、問題はなかった。過去の点検で減肉傾向のあった箇所を含め計50カ所を耐食性に優れた素材の配管に取り換えた。

 蒸気発生器4台の伝熱管1万3528本すべてで渦流探傷検査を行い、異常がないことを確認。燃料集合体193体のうち新燃料60体を含む65体を交換した。

 定検中の大飯3号機の1次系配管溶接部で応力腐食割れが確認されたことを受け、同様のトラブルが発生する可能性がある43カ所の溶接部で超音波探傷検査を実施したところ、問題はなかった。