雪が降りしきる中、北陸自動車道上り線の女形谷パーキングエリア付近で立ち往生する車両=1月9日午後8時ごろ、福井県坂井市丸岡町女形谷

 最大約1500台に上った福井県の北陸自動車道金津インターチェンジ(IC)―福井IC付近の大規模立ち往生の発端は、大型トレーラーのスリップだった。中日本高速道路は一部区間を通行止めにし復旧を急いだが、丸岡IC周辺の一般道の混雑で「出口渋滞」となったことや、ICの封鎖が遅れて車の流入を止められなかったことが規模の拡大につながったとみられる。現場で何が起きていたのか―。

 北陸道で最初に立ち往生が発生した1月9日、福井県坂井市丸岡町山久保の観測所では、午前0時から24時間の累計降雪量が56センチに達した。中日本高速道路金沢支社や国土交通省福井河川国道事務所の担当者は「想定以上だった」と口をそろえる。

 同日午前11時35分ごろ、上りの丸岡IC―福井北IC間でスリップした大型トレーラーが車線をふさぎ、後続車が動けなくなった。同11時40分に丸岡IC-福井IC間の通行止めを決めたが、事務所がある福井ICから丸岡ICまでの社員の移動に時間がかかり、丸岡ICを物理的に閉鎖したのは約40分後の午後0時22分だった。

 ドライバーへの周知はICや道路上に設置した情報板や会員制交流サイトのみで、中日本高速道路の担当者は「この間に少なくとも100台は高速に入ってきてしまった」と話す。

 下りでも9日午後11時25分ごろ、福井北IC出口付近で大型トラックがスタックし後続車も立ち往生したため、福井IC―福井北IC間が通行止めとなった。だが、丸岡IC付近の一般道も渋滞していたため、北陸道から出る車がIC手前で身動きが取れなくなっていった。

関連記事