【越山若水】♫一つとせ 人の寝ている真夜中に 漏水防止の水道屋 そいつはご苦労さん ご苦労さん/二つとせ 吹雪雨の日風の日も 仕事に励むは水道屋 そいつはご苦労さん ご苦労さん▼この歌は北海道小樽市で1963年から伝承される「水道数え唄(うた)」である。当時の水道管は強度が低い上、同市は地形の関係で水圧を高く設定していた。このため冬になるとあちこちで破裂が発生し、水道マンは24時間体制で漏水検査や水道管の修理作業に当たった▼凍結破損の修復など難しい工事をこなした技術力は全国的にも知られ「水道で何かあったら小樽さんに聞け」と言われるほどだった。冒頭の数え唄は昭和のヒット曲の替え歌で、ひと仕事終えた飲み会で愛唱されたという(「みんなの民俗学」島村恭則著、平凡社)▼こうしたエッセンシャルワーカーがいてこそ、われわれの生活は維持できる。新型コロナウイルスの感染拡大で、その思いは誰もが感じていたはずだ。医療福祉従事者のほか、スーパー店員や宅配業者、教員、警察・消防、ごみ収集や電気・水道などの関係者である▼そこにもう一つ付け加える必要がある。3年ぶりの豪雪で県内の交通網は再びズタズタにされた。いろいろと要因はあるにしろ、除雪作業のマンパワーが絶対的に不足している。異常気象による災害が頻発する時代、備えの充実は避けて通れない。

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