山下善久代表が販売拡大を目指す「名前のない生醤油」。赤いラベルは加熱した「名前のない醤油」=福井県福井市幾久町の山下商店

 福井県産品のインターネット販売を手掛ける山下商店(福井県福井市幾久町、山下善久代表)は、加熱処理をしていない無調整の生醤油(きじょうゆ)の販売拡大に向けた活動を開始。パッケージ制作など本格的に売り出すための費用50万円を、福井新聞社と福井銀行、レディーフォーによるクラウドファンディング(CF)サービス「ミラカナ」で1月29日まで募っている。

 野村醤油(福井県大野市日吉町、野村明志社長)と共同で商品化した。生醤油は加熱処理していないため風味豊かだが、日持ちがしないことなどから一般的にはあまり販売されていないという。

 商品化のきっかけは数年前、山下代表が野村醤油の蔵開放イベントに参加したことだ。いろいろな醤油を味見する中で、生醤油の風味に感動し、野村社長に商品化を提案した。せっかくなら県産素材で作ろうと、大野在来の大豆「大だるま」を使うことにした。

 2年前に発売し、月1回ほど予約販売をしてきたが、山下代表は「もっと多くの人に広めたい」との思いから、CFでの資金調達を始めた。これまではラベルもないボトルに入れて販売していたが、販売拡大に向けラベルやパンフレットを制作。2月ごろに改めて発売する予定で、飲食店への普及も図っていく。

 商品名は「名前のない生醤油」。「添加物不使用で火も入れていない。絞っただけの、まさにゼロの状態」(山下代表)であることを表現した。

 山下代表は「素材からこだわった希少な醤油を味わってほしい」と話している。加熱した「名前のない醤油」も販売する。

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