1人暮らしの高齢者宅を訪問する民生委員(右)=1月12日、福井県福井市円山地区

 福井県福井市が記録的な大雪に見舞われ、多くの1人暮らしの高齢者は自宅で不安を募らせた。孤立させまいと各地区の民生委員が電話などで安否確認。3年前の大雪を教訓に、地域ぐるみで除雪に当たる姿もあった。

 同市円山地区。民生委員の岩佐眞弓さん(68)は1月10、12日にスコップを持ち、担当する3自治会内に住む1人暮らしの高齢者約10人の家を歩いて回った。83歳の女性宅では「体は大丈夫ですか」「足りていない食品はありますか」などと声掛け。女性は腰が悪くて雪かきができないため、玄関先の雪をスコップで取り除いた。女性は「顔を見せてくれると安心する。本当に助かる」と感謝した。

 昨年度まで同地区社協会長だった竹内修さん(84)は近所の1人暮らしの女性(88)の自宅周りを雪かき。3年前の大雪の時に女性が苦労していたことを知ったため、「こういう時は近所同士で助け合わないといけない」と話していた。

 市地域包括ケア推進課には、降雪が強まった9日からの3日間で1人暮らしの高齢者から屋根の雪下ろしを求める相談が115件寄せられ、民生委員約500人が安否確認に当たった。

 「3年前の経験もあるし、取り残しなく支援ができた」と話すのは、市民生児童委員協議会連合会の大島友治会長。各地区の民生委員は、要望に応じて冷凍食品や灯油を運んだ。

 市社協の雪かきボランティアでは、登録する高校生ら5人が11日、1人暮らしの障害者宅を雪かきした。

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