住宅街で一斉に除雪作業に励む市民=1月10日午前10時20分ごろ、福井市木田1丁目

 福井県嶺北地方の大雪で、積雪が1メートルを超えた福井市内では1月10日、生活道路の除雪作業が追いつかず、車の出し入れができないケースが相次いだ。最重点除雪路線など影響の大きい道路を優先して進めているのが理由で、同日午前11時現在で終了したのは対象エリアの約4割。市は「11日に3連休が終わるので、可能な限り早く完了させたい」としている。

 市は、業者への委託を含め約440台の除雪車で作業に当たっている。8日未明は積雪量が多くなかったため、最重点除雪路線や山間部を除雪。福井地方気象台が同日午前、短時間の大雪と今後の降雪に注意を呼び掛ける「顕著な大雪に関する福井県気象情報」を出したが、日中の除雪は交通量があり事故の危険もあるため、夜になってから市内各地で一斉に開始した。

 9日に3回、雪かきしたという市南部の主婦(41)の自宅周辺では除雪車の音が遠くに聞こえるだけで、雪は膝の高さのまま。「3年前も最後まで除雪してもらえなかった。教訓が生かされていない」と憤った。

 市東部に住む40代男性の自宅前の道路にも除雪車が入らなかった。雪かきをしながら「除雪作業は大変な仕事だとは思うけど、なんとかならないものか」とため息をついた。同じ町内の60代女性は「11日までに除雪してもらいたい。12日の通勤や通学に影響がなければいいが…」と願った。

 これに対し市は「短時間に雪が一気に積もり、除雪が追いつかなかった」と説明。その上で、車が立ち往生して除雪に支障が出たところもあるため、車での不要不急の外出を控えるよう求めている。

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