大雪の影響により、北陸自動車道下り線で立ち往生する車の列=1月10日午前10時35分ごろ、福井県福井市寮町から日本空撮・小型無人機ドローンで撮影

 福井県内は1月10日、嶺北地方を中心に断続的に雪が降り、北陸自動車道の金津IC(インターチェンジ)―福井IC付近の複数区間で自動車の立ち往生が発生し、最大で約1500台が動けなくなった。福井県は自衛隊に災害派遣を要請。現場がある福井、坂井、あわらの3市に災害救助法を適用した。国道8号などでも激しい渋滞が発生した。

 福井、勝山、大野、鯖江、越前の5市と越前町の小中学校、市立幼稚園、坂井市の小中学校は12日、臨時休校・休園となる。

 大雪の影響で、10日までに県内で2人が亡くなった。福井市消防局によると10日午前10時50分ごろ、70代女性が道路上の雪に埋まっていると通報があり、病院に搬送されたが死亡した。9日午前10時ごろには、除雪作業をしていた80代男性が意識を失い、搬送先の病院で死亡が確認された。

 県の調べでは、このほか福井、坂井市で3人が除雪中に体調を崩したり車の下敷きになったりして重傷。複数の市町で中等症5人、軽傷は29人に上っている。

 北陸自動車道の立ち往生は上下線で発生。中日本高速道路によると10日午後7時時点で、8割超の車が救出された。立ち往生中の車から9、10日で4人が体調不良を訴え救急搬送された。

 県は10日午前4時に災害対策本部を設置し、自衛隊の災害派遣を要請した。北陸自動車道を中心に4部隊の計365人が除雪や救助、食料配布などに当たっている。災害救助法の適用により、各市が行う救助救援活動に要する費用を国と県が負担することになる。

 国土交通省によると、中部縦貫自動車道では、福井北IC―上志比ICの上下線で、最大41台の車が立ち往生した。10日午後3時までに約30台が救出された。県内のJR北陸線と越美北線、えちぜん鉄道、福井鉄道は終日運休するなど公共交通機関もまひした。