日本海上で発達した「JPCZ」が北朝鮮方面から延び、福井県付近にかかっている1月9日午前10時の気象庁気象衛星画像

 福井県福井市で1月9日、1メートルに達する積雪を記録するなど、同県嶺北地方は各地で大雪となった。福井地方気象台によると、8日に富山県富山市で積雪1メートルをもたらした「気圧の谷」が嶺北に南下したことが原因。2018年2月の記録的大雪と同様、気圧の谷に向かって風が集まったことで雪雲が発達し、日本海から次々と嶺北の平地に流れ込んだ。

 今回のような「気圧の谷」は、北朝鮮方面から吹き込む風が日本海上で合流し、帯のように発達した雪雲が連なる「日本海寒帯気団収束帯」(JPCZ)と呼ばれる。JPCZは8日に富山市などに大雪をもたらし、9日午前には福井県坂井市や福井市など嶺北北部へ南下した。

 福井地方気象台の中村直治台長は、9日に福井県庁で開かれた災害対策連絡会議で「雪雲の流れ込みは、3年前(18年2月)と全く同じような状況」と説明。ただ上空に強い寒気が入り込んだ期間は、18年時の4~5日に比べて短く2~3日で「今回の方が降雪自体は弱め」とした。

 18年2月6日の6時間降雪量は福井市で32センチを記録したが、9日午後2時までの6時間は25センチだった。

 JPCZが大雪をもたらす南北の範囲は限られている。福井県全域が豪雪になることは少なく、18年も今回も、嶺南よりも嶺北の方が大幅に多く雪が降った。

 嶺南の小浜市では9日、晴れ間も広がり、午後6時時点で積雪ゼロだった。

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