福井県内7地区のうち、3地区の中学校体育連盟(中体連)が主催してきた春の強化大会について、坂井地区が教員の負担軽減を理由に2021年度から廃止することが分かった。21年春の開催は福井、鯖丹の2地区のみとなる。このうち福井地区は22年度からの廃止を検討している。

 県内中学教職員の時間外勤務のうち約4割を部活動が占めるとされる。県教委は19年2月に「部活動の在り方に関する方針」を策定。活動時間を平日2時間、休日3時間程度とし、年間の土日祝日のうち52日以上の休養日を確保することなどが盛り込まれた。

 県内7地区のうち、06年度から春の強化大会を開いてきたのは福井、坂井、鯖丹、若狭の4地区。19年度時点で、若狭は20年度からの廃止を決定。残る3地区も働き方改革の観点も踏まえ、強化大会の在り方を検討するとしていた。

 新型コロナウイルスの感染拡大で本年度の春の強化大会は、いずれも中止となった。坂井地区は、最後の予定だった大会を開けずに廃止となる。同地区中体連は、特に年度当初は教員の負担が大きいことを廃止理由に挙げ、「新しく部活を担当したばかりの顧問がすぐに大会に臨むのも難しかった」としている。

 一方、福井地区中体連は、19年度末の理事会で、22年度から廃止する方向で検討することを確認した。21年度の大会は、負担軽減につながる運営方式を模索している。

 鯖丹地区中体連は21年4月24、25日の開催を予定。次年度以降の継続については今後議論する。夏季総合大会と秋の新人大会は、平日2日間での開催を目指す方針。

 新型コロナの影響で、本年度は夏季総合大会も各地区で中止となり、競技ごとの交流試合などの形式で代替された。鯖丹地区中体連は「コロナに対応した大会縮小によって、短い時間で開催する知恵が得られた。これを働き方改革にも生かしていきたい」としている。

 【地区中体連の主催大会】春の強化大会(4月)、夏季総合大会(7月)、秋の新人大会(10月)の年3回の総合大会がある。夏と秋は全7地区が行っており、県中体連が夏と秋に開催する県大会の予選を兼ねている地区が多い。春の強化大会は上位大会がないが、競技によっては夏季総合大会のシード校を決めている。