通称「三角地帯」のA街区再開発事業の完成イメージ(再開発組合ホームページより)

 福井県福井市のJR福井駅西口の通称「三角地帯」の再開発で、駅前電車通り北地区A街区の地権者らでつくる再開発組合は12月25日夜、同市内で臨時総会を開き、ホテル棟などの開業の目標時期を約1年遅れの2024年春とすることに伴う事業計画変更を承認した。年明けに変更認可申請書を市を通じて県に提出する。

 A街区の再開発事業は、23年春とされていた北陸新幹線の県内延伸と同じ時期の開業に向けて進められてきた。延伸時期の1年遅れも決定しており、組合はホテル棟と商業施設の延伸までの開業を目指す。再開発組合は「一日も早い完成に向け最大限の努力を行っていく」としている。

 事業を巡っては、新型コロナウイルスの影響で各種協議に支障が生じたことなどから、20年春を見込んでいた権利変換計画の県認可が同8月にずれ込んだ。解体工事に着手できたのは10月で、建物のアスベスト除去やくい撤去が想定以上に必要なことなども判明し、全体スケジュールが1年余り延びる見通しとなっていた。

 総事業費は、アスベスト除去とくいの撤去に加え、新型コロナ対策の換気強化などで約30億円増え、約407億円となる。

 福井市都市整備課の牧野聖一課長は取材に対し「完成遅れは大変残念。1日も早く完成するよう組合にスケジュール管理を求めていく」と述べた。事業費増により増額が見込まれる補助金は「国や県の力を借りながら、事業が確実に進むよう支援したい」とした。

 再開発ビルは、東側に大型ホテルの「コートヤード・バイ・マリオット」、オフィス、食の魅力を発信する市場や飲食店などの「フードホール」が入る地上27階建てのホテル棟、西側に約220戸の28階建てマンション棟、両棟の間に駐車場棟を整備する計画となっている。