約400年ぶりに大接近した土星(右上)と木星=12月21日、愛知県瀬戸市(橋本恒夫さん撮影)

 木星と土星がほぼ重なって見える約400年ぶりの現象を、福井県の天文愛好家が1枚の写真に収めた。次に双方の惑星が「大接近」するのは約60年後。「アイドルを一気に見ている感じ。興奮した」と声を弾ませた。

 この愛好家は大野市の農業橋本恒夫さん(48)。12月20日夕に大野市内で、南西の方角にある二つの惑星を撮影した。より接近して見える翌21日は晴天の地域を狙い、夕刻に愛知県瀬戸市内でカメラを構えた。

 土星の環が見えるほどの高倍率でも一つのフレームに収まり「同時に見えるなんてすごい。肉眼では一つの惑星にしか見えなかった」と興奮した様子だった。

 国立天文台(東京都)によると、木星は約12年で、土星は約30年で太陽の周りを一周している。二つの惑星は約20年ごとに近づいて同じ方向に並んでいるように見えるが、両惑星の公転軌道はわずかに傾いているため、接近具合は年によって違うという。

 今回は見かけ上、満月の直径の5分の1まで「大接近」。これほど近づいて見えるのは1623年以来397年ぶり。12月25日ごろまで満月の直径ほどに収まって見える状態が続くという。

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