ダンスやBMX、アートペイントといった若者に人気の「ストリートカルチャー」を福井に根付かせようと、6ジャンルの県内第一人者が集まり「福井県ストリートカルチャー協会」を立ち上げた。イベント開催などで魅力を発信し、一丸となって盛り上げていく。
ストリートカルチャーは、米都市部から生まれ、ファッションや音楽、スポーツなど幅広い形で世界中に広がっている。2021年の東京五輪ではスケートボードとBMX、24年のパリ五輪ではブレイクダンスが新種目として採用されるなど注目されている。
ただ、福井県内では発表や体験の場が少ないのが現状だ。これまでにも、07年ごろに団体が結成され、JR福井駅前にストリートカルチャーの拠点をつくろうとライブイベントや署名活動などを行ってきた。しかし、実現には至らず活動を休止していた。
今回、当時の団体メンバーらが約10年ぶりに再結集。新たにヒップホップアーティストや福井県スケートボード協会長も加わり、11月から協会の設立準備を進めてきた。
12月18日夜に福井市内で設立会議が開かれ、松川秀仁代表らが趣旨を説明。メンバーは「ストリートカルチャーがもっと“市民権”を得られれば」「怖いイメージを払しょくし、裾野をもっと広げたい」などと意気込んだ。9月に単独イベントを開催するほか、アーティストの情報発信などをしていく。