電動カート3台を遠隔で1人が動かす形で実用化する「ZEN drive」=12月21日、福井県永平寺町の「参ろーど」

 福井県永平寺町は12月21日、同町の遊歩道「参ろーど」で22日に有料の実用化を始める自動運転車について、来年3月末までに乗務員なしでの運行を目指す方針を明らかにした。町などによると「車内無人化」は世界的にも珍しい試みという。

 21日に現地で実用化に際した報道陣向けの説明会があり、河合永充町長が表明した。

 25日までは参ろーど6キロのうち一般道との交差部がない荒谷―志比間の2キロを運行する。乗務員はいるものの、運転席無人で遠隔操作のみでの実用化は国内初。沿道の施設にいる担当者が遠隔で3台の電動カートの発進を指示するほか、モニターで監視を行い、後は車両が自動で減速、停止などをする。乗務員は保安要員として後部座席におり、乗客への応対や車内の安全確認を担う。

 来年1、2月は運休とし、3月に6キロ全区間で運行をスタートする。荒谷―志比間はしばらく乗務員を配置するものの、3月末までに廃止。運休中の期間などを活用して「無人化」に向けた車両の設定や、自動音声での乗客への応対などのシステム検討を行う。残る東古市―荒谷の4キロ区間は一般道と交差するため乗務員が運転席に乗車し、交差部などでハンドルを握る。

 実用化に当たり、町は自動運転車の愛称を「ZEN drive(ゼン ドライブ)」と命名した。利用料は1回の乗車で高校生以上100円、小中学生50円、未就学児は無料。