新型コロナ感染で主な症状が出た人の割合

 和歌山県は12月20日までに、新型コロナウイルスに感染し何らかの症状が出た人のうち、発症当日から嗅覚異常があった人は3%、味覚異常は6%だったとの分析を発表した。世界保健機関(WHO)が「よくある症状」として挙げた発熱でも54%、倦怠(けんたい)感は35%、せきは28%にとどまった。県が11月末までに公表した有症状者、全424人の情報をまとめた。

 県福祉保健部の野尻孝子技監は「新型コロナかどうかは一つの症状だけでは判断できない。積極的に疑って検査し、クラスター(感染者集団)の発生を予防していくべきだ」と指摘した。

 県によると、検査で陽性となって入院してから退院するまでに何らかの症状が出た424人のうち、味覚異常は40%、嗅覚異常は36%がいずれかの時点で経験していた。退院までに発熱の症状が現れた人は82%、倦怠感は57%、せきは62%だった。

 発症当日に発熱していた230人の中では62%が37度台で、38度以上の高熱は半数以下だった。

 また、肺炎が悪化して呼吸困難や胸痛、食欲低下がみられるのは、発症後4~7日が中心であることも分かった。野尻技監は「風邪症状が数日続くと言って、歩いて病院に来た人が、急に容体が悪くなって亡くなった例もある」とし「“重症化のサイン”に注意し、早期にとらえれば、悪化前に手を打てるのではないか」と提言した。

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