福井地裁=福井県福井市

 福井県敦賀市の住宅で昨年11月、同居する夫と義父母を殺害したとして殺人の罪に問われた会社員(72)の裁判員裁判の第2回公判が12月17日、福井地裁(河村宜信裁判長)であり、親族3人が証人として出廷した。被告への処罰感情について、いずれも「処罰を望んでいない。助けてあげてほしい」と寛大な判決を求めた。

 被告は義父母らの介護負担などから将来を悲観し心中を決意したとされる。弁護側は、心神耗弱状態だったとして刑事責任能力を争う姿勢を示している。

 3人は、被告について「明るくみんなに好かれていた。何でもできる人で、みんなが頼っていた」と説明。責任感が強く、介護に関しても強く助けを求めることがなかったと振り返り、「(被告なら)大丈夫だと思ってしまっていた」「頼りすぎていた」「SOSに早く気付けていたら」などと話した。

 被告の負担を減らそうと、親族らが義父母のショートステイ利用を促すも被告が渋ったり、一層の手伝いを提案するも断ったりしたことがあったと明かした。これらの理由についても「責任感の強い性格からでは」との指摘があった。

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