雪の重みで転覆した船舶(2017年2月)

福井県でも雪が降り始めました!
子どもの頃はあんなにも雪が楽しかったのに、大人になるとなぜこうも“憂鬱”になるのでしょう。
答えはただ一つ。雪が積もると“面倒”だから。
雪が積もる地域にお住まいの方は分かると思いますが、雪かき、雪かき、明けても暮れても雪かき、明日も明後日も雪かき・・・特に水含みのべちゃ雪だと、かんべんして~!泣

そんな冬の季節、雪が積もれば釣り場の確保が難しく、また日本海は時化が続き、船が出港できなくなるなど、海のレジャーはお休みモード。
スキーやスノーボードなど、レジャー客の足は山へと向かうのではないでしょうか。

しかしながら、これが盲点。
雪の時期にレジャー客が海辺に来なくなるほど、危険性が高まる海の事故があります。
それは、船舶の「転覆・浸水事故」です。

と、いうのも、釣りなどで使用するプレジャーボートなどは、岸壁などにロープで繋がれたまま保管されている場合が多く、その所有者の多くが福井県外にお住まいの方です。
冬になって、保管している自分の船に足が遠のき、雪が降ってもそのままにしていると、船の中に雪がどんどん積もっていき、その重みで船がバランスを崩して傾き、船内に海水が流入、転覆したり沈没したりしてしまう事故が発生するのです。

今から約4年前となる平成29年2月には、福井県南部にあたる嶺南地方で、係留保管中のプレジャーボートや漁船など計26隻もの船舶が、積雪による転覆・浸水事故の被害に遭いました。

大切な財産である船。
転覆や沈没してしまうと、当然のことながらエンジンは使い物にならなくなりますし、引き揚げ作業にも多くの費用が掛かります。
それに、燃料油や潤滑油が海に流出すると、所有者の管理責任が問われることになることも・・・

降雪期の船舶の保管に関して、敦賀海上保安部では、
・気象情報を早期に入手する。
・船舶を陸に揚げて沈まないようにしておく。
・船舶をシートで覆い雪が溜まらないようにしておく。
・可能であればこまめに雪を掻く。
ということを呼び掛けています。
保管場所から遠い場所にお住まいの方は、管理が可能な方に依頼しておくということも大事です。

確かに、雪が積もると“面倒くさい”し、“憂鬱”にもなります。
でも、大切な船が沈んで壊れてしまえば、もっと“憂鬱”で、かなり“面倒くさい”ことになりますよ!
海を楽しむ大人の責任とマナーを全うしてください。
しっかりと対策したうえで冬を乗り越えて、次のマリンレジャーシーズンに備えましょう。(敦賀海上保安部・うみまる)