小林化工=2020年1月、福井県あわら市矢地

 小林化工(本社福井県あわら市)は12月9日、製造過程で睡眠導入剤の成分が混入した経口抗真菌剤「イトラコナゾール錠50『MEEK』」の服用者で、8日までに新たに21人の健康被害が報告され、計84人になったことを明らかにした。健康被害の症状による交通事故もさらに増え、計11件となった。死亡した人はいない。福井県内での被害は把握していないという。

 被害の報告は錠剤の自主回収を発表した4日時点では12人だったが、6日には新たに51人を確認していた。同社によると84人の中には入院した事例もある。交通事故で重傷や死亡した事例はないとしている。現在、同錠剤を製造するあわら市の工場は操業を停止している。

 イトラコナゾール錠は、爪水虫やカンジダ症などの治療に用いる医療用医薬品。一部ロットで服用者に意識消失や記憶喪失、ふらつきなどの健康被害が発生し、4日から自主回収している。その後、厚生労働省の承認を得ていない製造工程が判明し、7日からは自主回収を全ロットに拡大した。

 問い合わせは、同社学術部=フリーダイヤル(0120)370690。