福井県警本部=福井県福井市

 福井県大野市が昨年度発注した林道工事で便宜を図り、土木建設業者から現金30万円の賄賂を受けたとして同市農業林業振興課課長補佐の男(47)らが贈収賄容疑で逮捕された事件で、この市職員が同じ業者から他にも賄賂を受け取った疑いがあることが12月8日、捜査関係者への取材で分かった。福井県警はこの現金授受についても贈収賄容疑で立件する方針。9日にも福井地検が逮捕容疑とともに起訴するとみられる。

 市職員は同課企画主査として勤務していた昨年5月下旬ごろ、同市の土木建設会社が受注した林道工事少なくとも1件について、有利な取り計らいの見返りに同社社員の男(65)から30万円を受け取ったとして、11月19日に社員の男とともに逮捕された。

 捜査関係者によると、市職員は市が昨年度発注した林道工事に絡み、昨年末にも社員の男から現金数十万円を受け取った疑いが強まっており、授受に至る詳しい経緯などを調べている。

 これまでの捜査で、昨年5月に土木建設会社が落札した工事1件について、市職員が便宜を図った疑いが強まっている。30万円の授受はこの工事を落札した後の同月下旬に石川県内の料亭で行われ、その後、便宜につながる資料の提供があったことが分かっている。

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