加賀トンネル視察後、報道陣の取材に応じる森地茂座長=12月5日、石川県加賀市

 北陸新幹線金沢―敦賀間の開業が遅れる見通しとなったことを受け、国土交通省が設置した検証委員会の座長を務める森地茂・政策研究大学院大名誉教授が12月5日、工事遅延が生じている敦賀駅(福井県敦賀市)や加賀トンネル(石川県加賀市)を視察した。終了後、森地座長は工期短縮やコスト圧縮について「可能な限りできるようにしたい」と述べた。

 2カ所のほか、深山トンネル(敦賀市)や福井駅部も視察。建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構の北村隆志理事長らから工事状況の説明を受けた。

 国交省は、工期短縮の可否などを盛り込んだ検証委の中間報告を7日の週にも取りまとめるとしている。森地座長は、工期短縮の方向性を中間報告で示したいとする一方、さまざまなリスクが工程に与える影響を見極める必要があると述べた。

 次回会合で中間報告を取りまとめるかに関しては「多分そうなると思うが、(委員から)いろいろな意見が出ているので終わるかどうか定かでない」とした。

 金沢―敦賀間は、加賀トンネルで地盤膨張による追加工事が必要となり、敦賀駅の工事も難航。国交省は開業時期が2023年春から1年半遅れ、建設費が約2880億円増える見通しを示している。