卒業を前に、アミーガスへの思いを語るゆりなさん=福井県坂井市のショッピングセンター・アミ

 福井のご当地アイドル、アミーガスのリーダー、ゆりなさん(18)が12月、グループを卒業する。9年前の発足のほぼ直後に加入し、グループと苦楽をともにしてきた唯一のメンバー。「アミーガスは自分のよりどころで、大きく成長させてくれた場所」と振り返り、メンバーに今後を託している。

 ゆりなさんは9歳のとき、友人に誘われ加入。「AKB48」や「モーニング娘。」などのアイドルグループに憧れていたが、最初はダンスも歌もできず、引っ込み思案でおどおどしていたという。

 アイドル活動が“仕事”として日常に加わり「自分の世界が一気に広がった感じ」。振り付けやステージの衣装、公演のセットリストなど全てメンバーが話し合って準備してきた。自主性やプロとしての自覚、客層に合わせてパフォーマンスを変えるなどの適応性も身につけたという。

 自身が卒業を見届けたメンバーは数十人。自分も継続を悩んだ時もあったが「まだ、やれることがある」と踏みとどまってきた。アミーガスはメンバー同士が個人的な悩みや不安を話し合える場でもあり、ゆりなさんにとっても「よりどころだった」と話す。1年前からリーダーを務めグループ全体を考えるようになった。

 卒業を決めたのは、8月ごろ。新型コロナによる活動制限の中、「今後の進路を含めて、自分を見つめ直す時間が必要かなと思った」。グループの活動優先から「まずは勉強に専念したい」と考えたという。卒業後は学業に専念する予定。

 アミーガスは、坂井市のショッピングセンター・アミを拠点に、買い物の楽しさを提案する“お買い物アイドル”を掲げて活動する。コロナ禍以前は店で定期的にライブを開催してきた。

 オリジナルの曲はデビュー以来、約40。残る6人のメンバーには「これをチャンスととらえガンガン前に出てほしい」とリーダーらしくアドバイスする。

 発足時からマネジャー兼楽曲提供の森永康之さんは、「ゆりなさんは社会に出る準備ができており、安心して送り出せる。すがすがしい気持ち」と、晴れやかな表情で語った。