“民謡ガールズ”として活動してきた女子ユニットが、2020年7月に6人組“WAWAWA”に改名しての初となるシングル。収録曲の3曲目が異なる3タイプが発売されているが、最も実験的な『騒乱唄(そうらんか)』が収録された通常盤Bを取り上げたい。

 表題曲は、アニメ『デュエル・マスターズ キング』エンディング曲となっている歌謡ロック。サビに「スモモも桃も桃のうち」など早口言葉が幾つも登場して、全体にコミカルな雰囲気だ。

 2曲目の『Shooting Star』は、マイナー調のアッパーチューンで、彼女たちが戦隊ヒロインになったような熱唱ぶりで、安定した歌唱や随所に和楽器が入る所が彼女たちらしい。

 そして注目は『騒乱唄』。民謡風のソロから始まり、ハードロックとソーラン節が融合しつつ、途中でスローになったかと思えば、サビでももいろクローバーZ風に一気にアゲアゲになるという奇想天外な曲想。歌詞の方も、「遍く好機到来」「千紫万紅」「桜花爛漫」など四字熟語に乗せて、男女が恋の駆け引きに挑むという内容になっている。今後大人になってより艶やかな歌唱になれば、さらに面白い作品になりそうだ。

 初回盤には秋田県民謡の『ドンパン節』をデジタルポップスにアレンジしたものを、また通常盤Aにはフォーク調の『いつもといつか』を収録。普段の生活に古来の日本文化を少し取り込むだけでも、格調高いアクセントになることを本作から実感するはず。

(ソルブレイド 通常盤Bタイプ 1227円+税)=臼井孝

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