東京・浅草の店舗に掲示された「Go To トラベル」のポスター=11月22日午後

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で政府が観光支援事業「Go To トラベル」の運用見直しに入ったことを受け、県内の宿泊事業者は、全国的な感染拡大で既に予約取り消しが増えている中で、「今後さらにキャンセルが相次ぐだろう」と表情を曇らせている。

 あわら市観光協会の会長によると、あわら温泉の旅館の多くが来年1月末までほぼ予約が入っている状態だったが「ここ数日の『第3波』報道を受け連日、1旅館で30、40組のキャンセルがある」という。運用見直しとなれば「感染拡大地域からの予約は今後もキャンセルが続く。もう一度春先のように休館に追い込まれる事態になれば立て直せないところも出てくる」と危機感をにじませる。

 福井市中心部の観光ホテルの40代男性従業員は「GoToで東京発着が追加された10月から宿泊者がぐっと増え、GoToの効果を感じていた」と振り返る。「GoTo見直しで、東京や大阪からのお客さんが減るのは確実。一方で都会へ行かなくなる分、福井など地方への客が少しは増えるかもしれないが、全体的に考えればマイナスだろう」と話した。

 坂井市の旅行会社「相互トラベル」の社長は「見直しは想定内。キャンセル料を国が負担するかなど注目したい」と様子見の構え。「観光業者は雇用調整助成金とGoToの2本柱でなんとか耐えている。どちらか片方が揺らぐだけで非常に厳しい」と話した。

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