2回ソフトバンク無死一塁、栗原陵矢が右越えに先制2ランを放つ=11月21日、京セラドーム

 SMBC日本シリーズ2020は11月21日、京セラドーム大阪で第1戦が行われ、4連覇を狙うソフトバンク(パ・リーグ優勝)が8年ぶりの日本一を目指す巨人(セ・リーグ優勝)に5―1で快勝し、2018年の第3戦から9連勝としてシリーズ記録を更新した。ソフトバンクは二回に栗原陵矢(旧福井県立春江工業高校出身)のシリーズ初安打となる2ランで先制。六回には栗原の2点二塁打で加点した。

 日本シリーズ初先発、24歳のソフトバンク栗原が球界を代表する好投手菅野から4打点をたたき出し、主役に躍り出た。二回「緊張してあまり何も考えられなかった」という第1打席へ。それでも「自分から仕掛けないと」と、積極性は失わない。2ボールから3球目のスライダーを振り抜き、右翼へ2ラン。打球を見届けると、右拳を握った。

 ポストシーズン初安打をアーチで飾った若武者は勢いに乗った。四回は右翼線に二塁打、六回は2死一、三塁の好機で「集中して打ちにいけた」と今度は左中間へ2点二塁打を運ぶ。2017年にプロ初打席で対戦して打ち取られた菅野に成長した姿を見せつけ、この回限りの降板に追い込んだ。

 自ら「心配性」と認める性格。ロッテとのクライマックスシリーズ(CS)の前には友人と佐賀県内の神社を訪れた。「お守りも買って、神頼み。やれることはやって、あとは結果を待ちたい」と話していた。そのCSは5打数無安打に終わったが「監督や先輩からたくさん声を掛けてもらって気持ちが入った」と、切り替えた。

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 大舞台で今シーズン何度も示した勝負強い打棒を発揮。「自分はベストを尽くすだけ。チームが勝てればそれでいい」と力強い。新たなシリーズ男の誕生となるか。第2戦以降も鍵を握る打席が訪れそうだ。

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