新作小説『オルタネート』刊行記念トークイベントに出席した加藤シゲアキ (C)ORICON NewS inc.

 人気グループ・NEWSの加藤シゲアキ(33)が21日、都内で行われた新作の長編小説『オルタネート』(新潮社)の刊行記念トークイベントに出席した。

【写真】新作小説の表紙を掲げる加藤シゲアキ

 同作は、加藤が初めて小説誌に連載した長編。第1回が掲載された『小説新潮』2020年1月号には発売前から予約が殺到。ネット書店を中心に売切れ店が続出し、発売4日目となる1月24日には5000部の緊急重版が決定した。同誌としては、記録が残るなかで初の重版となった。

 舞台となるのは、高校生限定のマッチングアプリ「オルタネート」が必須のウェブサービスとなった現代。 東京にある円明学園高校で、3人の若者の運命が、交錯する。調理部部長で品行方正、しかし、あるトラウマから人付き合いにコンプレックスを抱える蓉(いるる)。母との軋轢(あつれき)を機に、絶対真実の愛を求め続けるオルタネート信奉者の凪津(なづ)。高校を中退し、かつてのバンド仲間の存在を求めて大阪から単身上京した尚志(なおし)。出会いと別れ、葛藤と挫折、そして苦悩の末、やがて訪れる「運命」の日。3人の未来が、人生が、加速する――。悩み、傷つきながら、〈私たち〉が「世界との距離をつかむまで」を端正かつエモーショナルに描く。圧倒的な筆致で紡がれた、運命と選択の物語。

 トークイベント前に取材に応じた加藤は、無事に刊行を迎え「今回は、小説の執筆もそうですが、いつも以上にプロジェクトに『表紙をどうする』、『どんな風にたくさんの人に届けるか』も含めて、かなり関わらせてもらったので、『やっとか』という感じもあります」と笑顔で喜んだ。

 高校生限定のマッチングアプリを題材に選んだことについては「30代になると高校生の感覚が色あせてくるかと思ったので、今しか書けないという思いで高校生を書くことにしました」と説明しながら「書いているうちに自分の高校時代を思い出しました。ただ、僕は高校1年生でNEWSとしてデビューさせてもらって、授業だけ受けてすぐ仕事にいく生活だったので、深い思い出はなかった。ある種、ここで理想の高校生活を書くという、追体験するような小説になりました」と語った。

 また、執筆秘話に花を咲かせると「ドラマーの子が出てくるんですけど、関ジャニ∞の丸山(隆平)くんの所に取材しに行って、ドラムの音の体への響き方や、チューニングのために来ていた専門家の方の手付きなどを参考にしました」と告白していた。

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