大野市役所に家宅捜索に入る福井県警捜査員=11月19日午後6時55分ごろ、福井県大野市

 福井県大野市が2019年度発注した林道工事で便宜を図り現金30万円の賄賂を受けたとして、福井県警捜査2課、同機動捜査隊、福井南署、鯖江署は11月19日、収賄の疑いで大野市農業林業振興課課長補佐の男(47)を逮捕した。現金を渡したとして、贈賄の疑いで同市の土木建設会社の社員の男(65)を逮捕した。ともに容疑を認めている。県警は同日夜、市役所を家宅捜索した。

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 逮捕容疑は、市職員は同課企画主査として勤務していた2019年5月ごろ、大野市が発注し土木建設会社が受注した林道工事少なくとも1件について、有利な取り計らいをした見返りに現金30万円の賄賂を受け取った疑い。社員は市職員に30万円を渡した疑い。

 捜査2課は、市職員から贈収賄を持ち掛けたとみている。便宜内容については明らかにしていない。

 同課によると、市職員は2014年度から農業林業振興課に在籍し、林道の整備や維持管理などに当たっていた。公共工事発注担当者だった一方、予定価格の策定など入札事務に携わる立場にはなかった。社員は長年、工事を受注する営業担当を務めていた。

 福井県内の自治体職員が絡む贈収賄事件の摘発は、勝山市の元建設部長が逮捕された2007年6月以来。

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