今シーズンは、子どもに対するインフルエンザのワクチン接種が強く勧められている

 毎年、冬が近づいてくると気になるインフルエンザの流行。日本では例年12~3月が流行シーズンで、特に今冬は新型コロナもあり、気をもむ家庭も少なくない。福井県小児科医会の岩井和之医師(福井県済生会病院小児科主任部長、感染症対策リーダー)に今季の注意点を聞いた。現状を正しく知って予防に役立て、冷静に流行期を乗り越えよう。

■家庭の換気 徹底して!

 インフルエンザや新型コロナの予防として、外出先として換気が十分ではない場所や、混雑する場所はできるだけ避けてください。暖房器具を使い始める季節になりますが、家庭内では換気を徹底してください。

Q 子どもに予防接種 なぜ勧めるの?

 インフルエンザの検査でも、医療者は新型コロナウイルス感染症の広がりを防ぐための防備や検査場所の工夫などの特別な対策が必要です。インフルエンザが流行すると、医療機関の負担は格段に増えることになります。

 新型コロナとインフルエンザは、感染すると熱が出たり、せきが出たりと主な症状が似ていますが、インフルエンザは予防に有効なワクチンがあります。国は積極的に接種を勧めています。

Q 流行の兆しは?

 世界中がコロナ禍にある中、南半球の国々では既に冬を終えており、インフルエンザは例年に比べて大幅に減りました。理由として、ワクチン接種はもちろん、新型コロナ対策としてのマスク着用や、手洗い・消毒などの手指衛生、十分な換気などが大きな役割を果たしたと思われます。

 日本はこれから本格的な冬を迎えますが、現在のところでは、例年に比べ全国的に患者数は極端に少ない状況です。福井県内の定点医療機関でも11月8日時点で患者はまだ発生していませんが、油断はできません。

Q インフルエンザの流行を抑えるには、なぜ子どもの予防接種が重要なの?

 インフルエンザは学校や保育園、幼稚園など主に子どもの間で流行となり、家庭、地域へと次第に広がっていきます。そのため子どもへの予防徹底が、社会での流行を抑える最も有効な手段になります。

 日本の例年のインフルエンザ感染者は約1千万人。高齢者や妊婦、乳幼児は重症化する恐れが高いと報告されています。

Qインフルエンザの効果的な予防策は?

 ワクチン接種のほか、南半球の例を見ても、マスク着用、手洗い・消毒の手指衛生などが大変有効です。新型コロナ用に行ってきた感染症対策を続けてください。

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 はぐカフェは、子どもたちをはぐくみ、ハグする(抱きしめる)紙面です。読者の皆さんと一緒に作っていきます。