願い事が叶うかを占ってくれる石「重軽さん」と看板

 福井県美浜町佐田の住民有志でつくる佐田伝統文化保存会がこのほど、集落に伝わるカッパ伝説などユニークな逸話や民話を「佐田の七不思議」として取りまとめ、公民館やゆかりの地に看板を設置した。11月14日に除幕式と同会によるツアーを実施予定で、同団体は「後世に分かりやすく佐田の歴史や文化を継承するきっかけにしたい」と意気込む。

 2018年の同会役員会で「ユニークな形で歴史を残したい」と決まり、企画した。地元民話に詳しい同保存会顧問の金田久璋さん(77)を中心に代表的な七つの逸話などと番外編二つをまとめた。

 これらの話を観光面でも生かそうと今月7日、伝説や民話の概略と場所などを記した縦0・9メートル、横1・8メートルの看板を佐田公民館前に設置。インバウンド(訪日外国人客)にも対応できるよう英語でも表記した。

 それぞれのゆかりの地に高さ1・3メートル、横約0・6メートルの看板を整備した。金瀬川の河口付近では、牛を洗うおじいさんの前にカッパが現れたという伝説を掲載。牛の肝を抜こうとするので相撲で勝ったところ悪さをしなくなったと記している。八幡神社の境内にある「重軽さん」と呼ばれる石が、願いごとがかなうかを占ってくれると紹介。ほかにも、いぼ取り地蔵や丸いくぼみが無数にある「杯状穴石」などや、番外編として2本の木が合わさった連理木なども伝えている。

 14日午前9時から公民館で除幕式を開いた後、金田さんらと逸話の残る9カ所を巡るツアーを行う。ツアー参加は自由で、事務局長の町野芳信さん(71)は「看板を見て佐田の歴史に関心を持ってもらえたらうれしい」と話していた。