北陸新幹線南越駅(仮称)の駅舎工事が始まり、クレーンでつり上げられる鉄柱=11月9日、福井県越前市大屋町

 北陸新幹線金沢-敦賀間開業に向け福井県越前市で11月9日、南越駅(仮称)の駅舎工事が始まった。県内に設置される4駅のうち、JR北陸線の既存駅に併設しない唯一の新設駅となる。10月の福井駅に続いて2駅目の着工で、駅舎の外観デザインは越前市に飛来する国の特別天然記念物コウノトリをモチーフにしている。2022年夏ごろ完成予定。

 越前市の市街地やJR武生駅から東へ約3キロに位置する北陸自動車道武生インターチェンジ近くの田園地帯に建設される。

 この日は午前9時ごろ、駅舎の屋根を支える高さ約10メートルの鉄柱をクレーンでつり上げ、高架橋の上に固定した。コンコースや待合室が設けられる1階の駅施設は約2650平方メートル、高架上のホームは約9830平方メートル。総工費は約54億円。

 コンコースの天井には、越前和紙の技法「流し漉き」の動きを表現した和紙照明が設置され、落ち着いた色調で統一される。

 鉄道建設・運輸施設整備支援機構大阪支社福井鉄道建築建設所の澤井誠司所長は「地元の皆さんに愛される駅になるよう、安全第一に工事を進めていきたい」と話していた。

 越前市などは駅のそばに道の駅や駐車場を整備する。道の駅のデザインは新幹線駅舎と同じくコウノトリをイメージし、丹南地区の海産物や農産物、伝統工芸を扱う物産販売所や飲食施設が入る。駅西にはタクシーや大型バスの乗降場所となる交通広場、駅東にはパークアンドライド駐車場が整備される。

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 県内このほかの駅舎建設工事の開始時期について鉄道・運輸機構は芦原温泉駅が11月中旬、敦賀駅は調整中としている。

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