稲田朋美氏

 北陸新幹線金沢―敦賀間の建設工事で一部工期が逼迫(ひっぱく)し、2023年春の開業が遅れるのではないかとの懸念が広がっている。与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)は年末までに、どのような結論を出すのか。自民党整備新幹線等鉄道調査会の稲田朋美会長に現状を聞いた。

 ―現状をどう見ている。

 「工期が逼迫している工事箇所や不調、不落が頻発した入札などについて、国土交通省などから説明を受けた。その上で私の疑問点を投げているが、詳細な説明をまだ受けていない」

 ―疑問点とは何か。

 「工期の逼迫や建設費が上振れする恐れを予見できなかったかが、ポイントだ。なぜ今になって出てきたのか。並行在来線の問題やまちづくりなど、沿線自治体に与える影響が大きい。具体的な工期短縮策も示すよう求めている」

 ―自民党総裁選中の9月、菅義偉首相が県議とのウェブ会議で「予定通り延伸できるよう対応する」と発言した。国交省の説明は唐突な印象だ。

 「沿線自治体などとの信頼関係を揺るがしかねない。これまでのPTで遅れる可能性があるとの説明はなかった。時間も置かずにこういう状況が出てくることが問題だ」

 ―整備新幹線等鉄道調査会長としてどう取り組む。

 「大阪までつながって初めて北陸新幹線。敦賀以西は23年春着工を目指している。もしものときは、同時並行で取り組まないと大阪延伸が遅れる。今回の問題が影響ないようにしたい」

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