ひび割れが発生した加賀トンネルを視察する福井県議会議員ら=11月5日、石川県加賀市

 福井県議会の北陸新幹線整備促進議員連盟は11月5日、2023年春開業予定の金沢-敦賀間のうち、ひび割れのため工事が遅れている福井・石川県境の加賀トンネルを視察した。終了後、山本文雄会長は「(建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援)機構の経験、技術力で克服し、23年春に開業できると信じている。追加工事に伴う予算は国政の場で解決してほしい」と述べた。

 トンネル内では、地盤の隆起による8カ所計約1キロにわたるひび割れに対応するため、1400本のボルト(長さ12メートル、直径3・6センチ)を打ち込む工事が行われている。1日1~2本のペースで、5日時点で190本を打ち終えたという。

 視察には議員27人が参加。加賀鉄道建設所の担当者は、施工前のボーリング調査で、地盤膨張によるひび割れが発生する可能性がある地質と判明したため、強度を高めるトンネルの設計にする工夫を施したが、ひび割れを止められなかったことなどを説明した。

 同建設所によると、今後は追加工事は路盤鉄筋コンクリートを敷設している場所が多く、これまでより工事に時間を要するという。完了の見通しは立っていない。