光害対策型防犯灯を手にする石山志保市長(中央)ら=10月29日、福井県大野市役所

 福井県大野市は10月29日、福井工業大学、パナソニックと連携して国際的な民間組織が定める星空保護区の認定を目指すことを発表した。2023年度の認定を目標に、近く南六呂師区で星空への影響が少ない「光害対策型防犯灯(モデル灯)」を試験設置。住民生活に必要な明るさが確保されているかなどを確認する。

 同市は、中部縦貫自動車道の県内全線開通などを契機とした市の魅力発信のため、環境省調査で04、05年に「日本一の星空」に選ばれた六呂師高原の夜空に着目。18年に相互連携協定を結んだ同大と、星空を活用した地域活性事業を進めてきた。

 同保護区は“星空の世界遺産”ともいわれ、天文関係者や環境学者らでつくる米のNPO団体「国際ダークスカイ協会」が認定する。同市は、人が居住するエリアの近くから美しい星空が見られる「アーバン・ナイトスカイプレイス」という区分で申請する。認定されれば、アジアで初めて。

 認定要件の一つに屋外照明の管理があり、光害対策型照明を開発している同社の協力を得た。モデル灯は、直下の明るさは従来の防犯灯と同等レベルを確保しながら、上方へ光が漏れないよう工夫されている。

 本年度は、明るさの異なるモデル灯2台を南六呂師区に設置する。まず11月9日、県道にモデル灯Aを導入。その後、同市が開発を要望したモデル灯Bを市道に取り付ける。

 石山志保市長は「大野の星空が世界に認められるよう、仲間を増やしながら進めていきたい」と期待を込めた。

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