福井市が販売した宿泊券の見本

 福井県福井市内の宿泊施設をお得に使える宿泊券を購入しようと、発売日の10月26日朝に販売先のコンビニに行ったところ「数分で売り切れた」との憤りの声が、福井新聞の調査報道「ふくい特報班」(通称・ふく特)に寄せられた。額面5千円が2千円で買えるだけに人気を博した形だが、枚数制限なく購入できるため「抽選制を検討すべきだった」との指摘も。市は11月の2次販売でも購入方法を変える考えはなく「購入できなかった人には申し訳ない。改めて購入してほしい」としている。

 宿泊券は「おいしい福井の冬・お泊まりキャンペーン」と銘打ち、福井、石川、富山、長野各県内のコンビニ店内にある端末で、各県3千枚ずつ計1万2千枚を販売した。

 福井市によると、午前10時の販売開始後、福井県内は2分で、石川では16分で完売したという。富山でも午後4時10分すぎに売り切れ、長野は約1千枚が残った(26日午後5時時点)。

 午前9時半すぎから並んだが購入できなかったという福井市の70代女性は「数分で売り切れるのはちょっとおかしい。旅館の予約をキャンセルする」と語気を強めた。

 あわら市の70代男性は、発売前から待機し午前10時にすぐに端末操作を始めたが間に合わなかったという。店内にはほかにも女性が2人並んでおり「皆楽しみにしていただろうに、罪作りだ。来月の販売では納得できるよう抽選制などを検討すべきだ」と憤った。

 せめて枚数制限はできなかったのだろうか。坂井市の60代男性は「先頭の人が12万円分を購入。2人目が端末を操作しようとしたら売り切れとなった。上限をつけるべきだった」と指摘した。

 同様の宿泊券を7月に販売し、即日完売となった越前町観光連盟では、同じくコンビニ端末で販売したが「端末では制限を設けられなかった」と明かした。福井市おもてなし観光推進課は、この理由に加え「高額なプランを家族全員で利用するケースも想定されたので制限しなかった」とする。早すぎる完売は「想定以上の売れ行きだった」とした。

 2回目の販売は11月13日午前10時からで5千枚を販売する。各県の配分数は今後、検討することにしている。

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