北陸新幹線

 北陸新幹線金沢-敦賀間の一部工事が逼迫(ひっぱく)している問題について福井県の杉本達治知事は10月22日の定例会見で、2023年春の開業が遅れれば、沿線自治体や民間のまちづくりに大きな影響を及ぼすと強い懸念を示した。

【関連】開業不透明にJR西社長「驚き」

 杉本知事は「今は(開業時期が遅れることを)想定できる状況にない」とした上で「事業者らは23年春に向けてさまざまな動きをしている。新幹線開業と店の開業を合わせたスタートダッシュができなくなるなどいろいろな影響が出てくる」と危機感を強調した。

 建設費増の恐れが浮上している問題にも言及した。財務省は19日の財政制度等審議会の歳出改革部会で、高架橋や駅舎工事の入札不調で工費が膨らんでいると指摘した。総事業費が膨らめば、地方負担が増える可能性もある。杉本知事は、与党整備新幹線建設推進プロジェクトチームの細田博之座長の「地方の希望にできるだけ添う形で解決していきたい」とのコメントを踏まえ、「開業時期とお金の両方の問題での発言と認識している」と述べた。

 また今後の国への働きかけに関し、例年11月に行っている北陸新幹線建設促進同盟会による中央要請や関西広域連合などによる建設促進大会といった機会を捉え、「県会とも協力し、強く申し入れていきたい」と述べた。

関連記事